鳥栖-清水 前半35分、同点ゴールを決める鳥栖MF原川力(右)=鳥栖市の駅前不動産スタジアム

鳥栖-清水 前半35分、MF原川力にアシストパスを出す鳥栖FW石井快征(左)=鳥栖市の駅前不動産スタジアム

鳥栖-清水 前半35分、鳥栖MF原川力が同点ゴールを決め、スタンドで喜ぶサポーター=鳥栖市の駅前不動産スタジアム

 長い長いトンネルを抜け、待望の瞬間がついに訪れた。前半35分、ペナルティーエリアの外側でラストパスを受けたMF原川が左足を振り抜くと、ボールはゴール右隅に吸い込まれた。サガン鳥栖にとって昨年11月10日の松本戦以来、リーグ戦で実に9試合ぶりのゴール。スタジアムは、雨の中駆け付けたサポーターの大きな拍手に包まれた。

 前節までの8試合連続無得点はJリーグワーストタイ記録。チームは深刻な得点力不足に悩まされてきた。ただ、「(ワースト記録を)あまり気にしすぎても良くない」と原川。「(雨でピッチコンディションが悪い中で)直感を信じ、グラウンダーのシュートを選んだ」と振り返った。

 ゴールをお膳立てしたのは20歳の2年目・FW石井だ。前半11分、負傷退場したFW金森に代わって急きょピッチへ。リーグ戦出場は通算2試合目。「昨季浦和戦では自分が入ってすぐ失点したので、それだけは避けたいと思っていた」と、前線から積極的にプレスをかけ、クロスからヒールシュートを放つなど、攻守で存在感を発揮した。

 ゴールシーンでは相手DFを引きつけ、ラストパスを送った。「(石井)快征がうまくいい所に落としてくれた」と原川。石井は「チームで決めたゴール」と喜びを爆発させた。

 金明輝(キン・ミョンヒ)監督は「選手はいつも通りハードワークし、いかんなく力を発揮してくれた」としつつ、「勝ちきれず残念、1勝が遠い」と悔しさをにじませた。この日も勝ち点3は奪えなかったが、今季最多12本のシュートを放ち、試合内容では清水を圧倒した。この初ゴールが浮上のきっかけになると信じたい。

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