広域緊急援助隊が活動した熊本県芦北町の現場(県警提供)

広域緊急援助隊として当たった活動を振り返る(左から)機動隊の松石拓也巡査長、笹川哲平警部補、交通機動隊の川﨑洋警部補=佐賀県警

 豪雨で甚大な被害が出た熊本県で救助活動に携わった佐賀県警広域緊急援助隊の3人が22日、佐賀市の県警本部で報道機関の取材に応じ、被災地での活動を振り返った。過酷な現場での経験を踏まえ、日頃の訓練の大切さを強調した。

 今回は警備部から機動隊員24人と交通部から交通機動隊員13人が派遣。機動隊員は4日午後から5日朝にかけ、芦北町と津奈木町で救助・捜索活動した。交通部機動隊員は5日から7日に、球磨川の氾濫で浸水した人吉市で交差点での交通整理や緊急車両の誘導などに当たった。

 芦北町の現場は、土砂崩れで民家が流され、60代の夫婦が行方不明になっていた。男性は部隊が到着する前に発見され、女性は顔だけが見えている状態で見つかった。水を吸った土砂を全て手作業で掘り起こし、約2時間20分後に救出した。住民が「ありがとうございました」と頭を下げて感謝の言葉を掛けてきたという。津奈木町では翌5日午前7時まで、夜通しで行方不明者の捜索を続けた。6日まで活動する予定だったが、大雨特別警報が出たため活動できず派遣期間が終わったという。

 小隊長を務めた機動隊の笹川哲平警部補(37)は「現場はどこに何があるか分からない状態だった」と振り返り、「今後も災害を想定した訓練を積み重ねていきたい」と口にした。

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