「佐賀県フル規格推進議員の会」の総会で新幹線の有用性について講演した国土交通省幹線鉄道課の足立基成課長=佐賀市のホテル龍登園

 九州新幹線長崎ルートの未着工区間(新鳥栖-武雄温泉)のフル規格化を求める市町議員の会合が21日、佐賀市で開かれた。国土交通省幹線鉄道課の足立基成課長が「ポストコロナ」の新幹線効果をテーマに講演し、「東京一極集中を是正する中で、新幹線はなくてはならない存在になる」と有用性を主張した。

 足立課長は新型コロナウイルスの感染拡大で「感染リスクの低い地方への関心が高まり、大都市集中から地方分散へ国土の利用形態が大きく変貌し、中長距離移動はこれまで以上に増加する可能性がある」との見方を示し、「全国各地をネットワークで有機的に結ぶ新幹線はポストコロナ時代にさらなる重要性を持つ」と強調した。

 足立課長は長崎ルートを巡る佐賀県との協議の担当者。国交省として複数の整備方式に対応する環境影響評価(アセスメント)を提案しているが、佐賀県は拒んでいる。8月からアセスの手続きに入らない場合、北陸新幹線と併せた財源確保の議論に遅れることを念頭に「整備新幹線の財源は大きな問題で、乗り越えるために複数区間を同時着工してきた厳然たる事実がある」と述べた。

 会合は「県フル規格推進議員の会」の総会で、県内市町の首長の一部や地方議員、国会議員、JR九州関係者ら約80人が参加した。

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