佐賀保護観察所の所長に就任した原尾巧子さん

 「再犯ゼロは究極の理想だが、新たな被害者を生まないために指導していきたい」。所長就任を機に、佐賀県内の社会情勢を明るくしていく決意を強くする。

 熊本県和水なごみ町出身。地元の玉名高を卒業後、国家公務員試験の初級を受験し、面接の声が掛かった鹿児島保護観察所で法務事務官として1979年に採用された。「罪を犯した人や非行少年の相手をする場所だとは全く知らなかった」と振り返る。

 88年に保護観察官となり、初めて面接したのは、窃盗罪で執行猶予判決を受けた男性だった。面接後、男性は再び罪を犯してしまった。「お前の面接が悪かったんじゃないのか」。先輩から掛けられた言葉は、今も自らへの戒めとして胸に刻む。

 佐賀県は昨年4月に2023年度までの5カ年計画の再犯防止推進計画を策定した。「新しいことをするのは大変かもしれないが、各市町にも同じような計画を作ってほしい」と願う。

 趣味は映画鑑賞。最近は「他のことを考えないで集中できる」とクラフトテープでかごを編むことにはまっている。佐賀市。

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