「草伝社」で新作を並べる櫨ノ谷窯の吉野さん=唐津市北波多

 佐賀県伊万里市南波多町で櫨(はぜ)ノ谷窯を構える吉野敬子さんの新作展が、唐津市北波多のうつわギャラリー唐津・草伝社で開かれている。新たに取り組んでいる青唐津焼締(やきしめ)の器や多彩な唐津焼の技法を用いた花入など、落ち着いた風合いの作品約250点を展示している。26日まで。

 同ギャラリーでは3年ぶり3回目の個展となる。青唐津焼締は焼締の表面に、灰釉(ゆう)を流し掛けて、さまざまな表情を出している。つぼや花入れなど落ち着いた風合いを醸す。

 畳敷きの部屋には「黒唐津鶴首花入」「粉引徳利型花入(こひきとっくりがたはないれ)」「彫青唐津蔦文花入」など唐津焼の多彩な技法を用いた花入れを並べる。スギ材で作られた端正な茶箱の上に作品を置くことで、涼しさを演出した。また、はし置きや豆皿などの小品類も数多くそろえている。

 当初、個展は3月の予定だったが、コロナ禍のため延期となっていた。吉野さんは「少しでも涼しさを感じてもらえればと、青唐津や粉引を多く作りました」と来場を呼び掛ける。

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