採取した生物を確認する高校生=佐賀市の東与賀海岸シチメンソウヤード

干潟の生物を採取する高校生=佐賀市の東与賀海岸シチメンソウヤード

約45年前に佐賀西高生物部が作成した干潟に生息する生物の調査文献

 有明海湾奥部の佐賀市の東与賀海岸で19日、佐賀西高のサイエンス部が干潟の生物調査を行った。前身の生物部が1967年に実施して以来53年ぶりで、当時の研究成果を活用してカニや貝など底生生物の生息状況を比べながら、海の環境の変化を探った。

 同校の生物部は1964~75年の12年間にわたって県内外の有明海全域の干潟で生物の研究を続けてきた。その結果をまとめた文献を頼りに今回調査に着手することにした。東与賀海岸周辺は64年と67年に調査を実施していた。

 現地では生物班を中心に部員19人が、沿岸のシチメンソウヤードにいたカニやハゼ、貝類などを採取した後、写真撮影したり、生息域を記録したりしていた。部員からは「カニもいろんな種類がいる」「干潟の土は水の中ではさらさらしている」などの声が上がった。

 生物班で2年の音成和(かなう)さんは「当時の高校生はインターネットもなかったので、調査するのが大変だったと思う。文献を通じて生物の変化を考察し、多くの生物がすむ有明海の環境保全につなげていきたい」と話した。

 生物調査は佐賀市などが協力した。サイエンス部は調査を続け、干潟よか公園西側に今秋開館予定の「東よか干潟ビジターセンター(愛称・ひがさす)」で研究成果を紹介する計画となっている。

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