学校がつらいと感じるのは誰(だれ)にもあることで、悩(なや)みとしては聞いてもらいやすいものです。反対に、家がつらい、夏休みなどの長い休みがコワいというのはなかなか言い出しにくいかもしれません。「家は安心。家族はすばらしいのが当たり前」というような雰囲気(ふんいき)の中で、そうではないことを先生や友達(ともだち)に打ち明けるのは、恥(は)ずかしかったり難(むずか)しいと感じてしまいますよね。
 でも、家がつらい、休みがコワいと感じるのはあなただけではありません。実は、よくあることです。親や家族とうまくいかない、居場所(いばしょ)がない、話を聞いてもらえない、信(しん)じてもらえない。ずっとしかられつづける、怒鳴(どな)られる、殴(なぐ)られる、蹴(け)られる。嫌(いや)なのに体を触(さわ)られる、ご飯(はん)を食べさせてもらえない…。いろんなことで悩んでいる人がいます。「あなたが悪いからだ」「しつけだ」などと言われるかもしれませんが、これはしつけではありませんし、もちろんあなたが悪いのではありません。

 おうちの人も、単(たん)にいじわるをしているのではなくて、ほかになにか問題を抱(かか)えているため、そうしてしまうのかもしれません。うまく相談ができれば、そこも含(ふく)めて良(よ)くすることができます。
 先生に言いにくければ保健(ほけん)室で相談してみてください。そんなに驚(おどろ)かずに話を聞いてくれるはずです。「189」に電話すれば児童(じどう)相談所のひとが話をきいて解決(かいけつ)を手伝(てつだ)ってくれます(お金はいりません)。友だちがおうちのことで困(こま)っていそうな時も、一緒(いっしょ)に相談してみようと声をかけてあげてください。(浄土真宗本願寺派僧侶・日本思春期学会理事 古川潤哉)

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