大雨で浸水被害があった商店街。営業を再開し、笑顔で接客する店主の鶴洋さん(左)=鹿島市古枝の祐徳稲荷神社門前

 6日の大雨で一時、浸水が広がった鹿島市古枝の祐徳稲荷神社の門前商店街が、営業を再開している。水に漬かった家財の処分、泥のかき出し、消毒作業と、片付けに追われた店主たち。「しっかり前を向いて営業したい」と売り場を整え、参拝客を出迎えている。

 名物「祐徳せんべい」製造元の井手商店。店先では店主の鶴洋さん(32)の元気な声が響いていた。店の修繕は続くが、大切なせんべいを焼く機械は浸水を免れたという。「気持ちを切り替えて、逆境を乗り越える。頑張ります」と笑顔を見せた。

 商店街では6日、約20店舗が一時、床下浸水するなどの被害に遭った。停滞する梅雨前線の影響で、その後も雨空が続いた。店内を乾かす作業や商品を並べる棚の入れ替えが続くところもあるが、ほとんどの店舗が営業を再開している。

 土産品の「柳屋」は、店の奥まで入った泥の除去に丸2日かかり、冷蔵庫は故障して処分になった。1週間後には商品を並べ、売り場を形にした。店主の掛園ふみ子さん(60)は「多くの人に片付けの手伝いや差し入れをしてもらった。真心が本当にありがたかった」と感謝しきりだった。

 新型コロナウイルスの影響で観光客が減り、今回の浸水被害で「ダブルパンチ」との声も漏れる。祐徳観光商店連盟の諸岡文男会長は「商店街は、お客さんを受け入れられる体制に戻っているので、また多くの人に足を運んでもらいたい」と話した。

 また県は17日、土砂が流れ込んだ藤津郡太良町の養鶏場に勤める長崎県の男性従業員1人が負傷していたことが分かったと発表した。

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