体を自力で動かせず、目が見えない状況を想定した食事介助の実習=神埼市の神埼清明高

3年生と2年生がペアになって足浴の実習を行う生徒=神埼市の神埼清明高

大雨時やコロナの対応やケアプランの立て方を講演した白鞘末樹さん=神埼市の神埼清明高

利用者役をしながら2年生の足浴を指導する3年生(ベッド上)と実技を教わりながら記録をとる2年生ら=神埼市の神埼清明高

 神埼市の神埼清明高生活福祉系列の2、3年生が、新型コロナウイルスの影響で実施できなくなっている介護施設での実習を、校内実習で代替している。生徒同士で食事介助や足浴などに取り組み、介護現場の関係者による講話で実態を踏まえた知識を補うなどして、介護福祉士の資格取得に向けて努力を重ねている。

 国家資格の介護福祉士を取得するためには、455時間程度の介護実習が必要。同校の場合、3年間で計52日間の実習を設定し、2、3年生は7、8月に集中的に実施するスケジュールになっていたが、新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から校内実習で代替することを決めた。

 生徒らは、月に2度の土曜授業も含め8月上旬まで多様な実習に取り組む。足浴では、3年生が先生役を務め、2年生に声の掛け方や器具の持ち方、足の洗い方などを細かく指導。食事介助では、介助役と利用者役を体験することで食事を口に入れるタイミングや声掛けの大切さを確認した。

 介護施設の関係者による講話も設定。14日には、特別養護老人ホームなどを運営する社会福祉法人晴寿会(佐賀市)の白鞘末樹施設部長(45)がケアプランの立て方などについて紹介した。

 3年の平野花鈴さんは「気が緩んでしまわないよう、ちょっとの段差でも声を掛けるよう、現場を想定している」と話す。2年の三浦優花さんは「同年代の友達と、年配の利用者さんでは話の内容や通じ方も違う」と校内実習の不安を挙げつつ「突発的なことにも対応できるように頑張りたい」と表情を引き締めた。

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