西沢杏子さんの子ども向けの詩集「なんじゃらもんじゃらともだち」

西沢杏子さん

 鹿島市出身で児童文学作家・詩人の西沢杏子さん(79)=東京都=が、初めての子ども向け詩集「なんじゃらもんじゃらともだち」を出版した。幼い頃の思いなどを子ども目線で自由に表現。西沢さんは「どれか一編でも『私と同じだ』と感じてほしい」と話す。

 詩集には33編を収録。このうち「なんじゃらもんじゃらトモダチ」は、友だちとけんかした際の光景を思い浮かべた。「カ ぶんぶん/ハチ ぶーんぶん/トモダチ ぷんぷん/おこってるトモダチは/ことばをハリにかえる/ことばをドクにかえる」。ユーモラスな言葉の中にも、心にちくりと刺さる描写も織り交ぜる。

 「けんかすると落ち込んだりする子もいる。うまくいかなくてもいいんじゃないということを伝えたかった」と西沢さん。子ども向けの詩は、平易な言葉で分かりやすく伝える必要があり、使える言葉が限られる難しさも感じた。

 自分でも気に入った作品は「ドリアン・バナナ・マンゴスチン」。ふと気付いたことを詩に盛り込んだ言葉遊びのような詩だ。

 結婚を機に上京する22歳まで佐賀で暮らした西沢さん。「いつまでも子どもの時の光景が残っている。自負を込めて言えば、まだ子どもの心を持っている」という。出版に当たって「私はしゃべらない子だったけど、周りをよく見ていた。だから、あの頃見たことを表現したいのかなと思っている」と語った。

 ▼79ページ、1400円(税別)。問い合わせは児童文学専門出版社てらいんく、電話044(953)1828。

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