消費者庁が消毒液購入時の注意点をまとめたポスター

 次亜塩素酸水、アルコール、界面活性剤…。新型コロナウイルス対策として、政府は各省庁が有効性の発表や注意喚起をしたが、さみだれ式で分かりにくい。結局、どの消毒液をどう使えばいいのか。消費者庁や厚生労働省、経済産業省が設けた特設サイトや取材結果からまとめてみた。

 まず、有効性の有無が議論されてきた次亜塩素酸水について、製品評価技術基盤機構(NITE)は6月に検証結果を出した。それによると、あらかじめ汚れを取った上で、有効塩素濃度80ppm以上の液体で表面をひたひたにぬらして拭き掃除をするか、濃度35ppm以上の液体を20秒以上掛け流し、やっと消毒できる。

 つまり、空間に噴霧したり、軽く拭いたりした程度では、十分な効果は得られない。

 噴霧について言えば、世界保健機関(WHO)が5月、次亜塩素酸水に限らず消毒液を空間噴霧すると、人体に有害の可能性があるとしている。厚労省も周囲に人がいる際の空間噴霧や、マスクへの噴霧は推奨していない。薬剤を吸引する恐れがあるためだ。

 インターネット上では「家庭で次亜塩素酸水を生成できる」とうたう機器や動画も話題を集めているが、消費者庁の担当者は「酸性のものと混ぜると塩素が発生することもあり、自作は危険」と注意を促している。

 手指の消毒には、流水での手洗い以外に、アルコール濃度70~95%のエタノールが有効だ。濃度は60%以上でも一定の有効性があるとの判断を厚労省は示している。消費者庁は、医薬品や医薬部外品と明記された消毒液や、アルコール濃度60%以上を示す「火気厳禁」の表示がある商品を選ぶよう勧めている。

 テーブルやドアノブなどの消毒には、塩素系漂白剤や一部の界面活性剤を含んだ家庭用洗剤を薄めて使うことを厚労省は勧めている。ただ、漂白剤に含まれる次亜塩素酸ナトリウムは金属を腐食させる恐れがあり、食器などを消毒するには、80度以上の湯に10分間さらすのが良いという。【共同】

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