佐賀空港への配備計画の協議が続いている陸上自衛隊の輸送機オスプレイについて、中谷元・元防衛相(衆院高知1区、自民)が、河野太郎防衛相に高知県宿毛市への配備を提言していたことが分かった。宿毛市の中平富宏市長が14日に防衛省で河野氏と面談し、自衛隊誘致を要望した際に言及したという。

 中平市長や市議会議長、地元県議らが河野氏と面談し、中谷氏と宿毛市出身の中西哲氏(参院比例、自民)も同席した。中平市長が、南西諸島防衛に当たる自衛隊の後方支援拠点に宿毛港湾の活用を求める要望書を河野氏に手渡した。

 中谷、中西両氏によると、この際、中谷氏はオスプレイの配備難航を念頭に「佐賀空港で受け入れられない場合、宿毛への配備は可能性として考えられるのではないか」と提案。中西氏も「宿毛でも引き受けられる」と述べた。河野氏から特段の発言はなかったという。

 中谷氏は高知新聞社の取材に「まだ自衛隊の誘致も遠い話。オスプレイ配備は地元で決定したことではなく、あくまでも一国会議員としての見方」と説明。一方、「オスプレイは物資も積めるし、航続距離もある。後方拠点の機能としてはあっていい」と強調した。

 防衛省防衛計画課は「佐賀空港にオスプレイを配備する方針に変わりはなく、地元と協議を重ねることが最優先。高知県への配備を検討したことはない」としている。

 中谷氏が宿毛市でのオスプレイ受け入れに言及したことについて、高知県の浜田省司知事は15日の記者会見で「オスプレイへの県民の不安もある。『直ちに』というところまでの熟度はないのではないか」と述べ、慎重な姿勢を示した。(高知新聞社提供)

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