高校の普通科再編案

 文部科学省が現在の高校普通科を再編し、早ければ2022年春にも普通科に加えて「学際融合学科」と「地域探究学科」(ともに仮称)の2学科を設ける案をまとめたことが15日、関係者への取材で分かった。全ての高校に、教育方針を示す「スクールポリシー」の策定を義務付ける案も検討。中教審の特別部会などで、両案の検討を進める。普通科の再編が実現すれば、1948年に新制高校が発足以降、初めてとなる。

 高校には普通科の他、商業や工業など専門教育を担う専門学科、双方を合わせた総合学科があるが、約7割の生徒は普通科に在籍する。普通科の特色が乏しく、大学を目指す生徒だけではないのに、進学を目標にした画一的な指導をする普通科もあるなど、高校教育が地域の幅広いニーズに合っていないといった指摘が出ていた。

 文科省は昨年夏、有識者会議を設置。議論を踏まえ、普通科の枠組みの中に、持続可能な開発目標(SDGs)など現代的な課題に対応するため教科の枠を超えた学びに取り組む学際融合学科と、地域社会の課題に取り組む地域探究学科を設ける案をまとめた。

 学際融合学科には大学や国際機関との連携体制を、地域探究学科には自治体や地元企業との協力体制や高校と地域をつなぐコーディネーター配置などを要件とすることを検討している。

 公立高校は都道府県教育委員会などが所管しており、2学科の他に、教委などの判断で特色ある学科の設置も認める方向で協議する。普通科と専門学科や総合学科との役割分担を含め、議論を続ける。

 スクールポリシーに関しては、(1)どのような力を身に付ければ卒業を認めるか(2)どう教育課程を編成・実施し、学習内容を評価するか(3)どのような生徒を入学させるか―の3点のポリシー作りを求めることを検討している。

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