英国王ジョージ3世がかつて所有していた金時計(英PA通信=共同)

 【ロンドン共同】18世紀後半~19世紀初頭に英国を統治した国王ジョージ3世がかつて所有した金時計がロンドンで競売に掛けられ、当初の予想価格を上回る約157万5千ポンド(約2億1千万円)で落札された。英メディアが14日伝えた。

 老舗の高級時計メーカー「ブレゲ」のフランス人創始者の作品。重力により精度が落ちることを軽減した画期的な構造で、温度計もついている。ナポレオン戦争のさなかにジョージ3世がひそかに購入。英紙によると、当時フランスは英国との貿易を禁じており、当局による押収を懸念したブレゲが、文字盤ではなく時計内部の1カ所にだけ「ブレゲ」と刻印した。

 ジョージ3世は晩年、精神疾患を患い、後にジョージ4世となる皇太子が摂政。当時、時計の支払いが遅れ、ブレゲ側の担当者から督促状が届いていたという。督促状は競売対象に含まれていないとみられる。

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