国が進める「Go To キャンペーン」を巡り、考えを述べる山口祥義知事=佐賀県庁

 佐賀県の山口祥義知事は、新型コロナウイルス感染症を受けた政府の観光支援事業「Go To トラベル」について、感染状況が各都道府県で異なることを念頭に「全国一律でのやり方はむちゃではないか」と疑問を呈した。首都圏などから旅行者が訪れるのは「仕方がない」とし、県内で感染者が確認された場合には「拡大を食い止め、経路を追えるように対策をとる」との考えを示した。

 観光支援事業は、パック旅行などの半額相当分を国がサポートする。山口知事は15日、県庁での定例会見で所感を問われ「全国一律の対応は、47都道府県で異なる感染の様相と齟齬(そご)が生じる」と指摘した。さらに「観光対策として県に予算を渡し、それぞれの地域が状況を踏まえて施策を組み立てられるようなやり方を考えてもいいのでは」と国に注文した。

 観光客については「来ないでと言える状況ではない」とする一方、「地方に大きな影響が出ることもある。健康管理をしてもらって、症状が出た際はすぐに手を挙げてほしい」と求めた。県内の宿泊施設には感染防止策をとるように訴える考えも示した。お盆に帰省を検討している県出身者に向けては「慎重に体調を見た上で、帰省してもらっていい」と呼び掛けた。

 一方、唐津市の峰達郎市長は同日の定例会見で、キャンペーン利用者に対し「来ないでくれとは言えない」と話し、「唐津を選んでもらえれば、それはありがたい。受け入れる側もしっかりとした対策を講じて迎えるものと認識している」と話した。国の事業実施のタイミングに関しては「どうこう言える立場にはない」と述べるにとどめた。

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