「旗上げ神事」で、神旗が付けられた竹を大イチョウに引き上げる神旗人=みやき町の綾部八幡神社

高さ30メートルの大イチョウの上に設置された神旗=みやき町の綾部八幡神社

 日本最古の気象台といわれる綾部八幡神社の「旗上げ神事」が15日、行われた。氏子らが見守る中、締め込み姿の男衆が境内の大イチョウに登り、天候を占う「神旗」を木の先端に取り付けた。神旗は「旗下ろし神事」を行う9月23日まで掲げられ、風雨の具合や農作物の豊凶を占う。

 平安時代の951年から続く伝統行事。神旗は長さ18メートルの竹の先に結びつけられており、「神旗人(かみはたびと)」と呼ばれる男衆が高さ約30メートルのイチョウの木に登り、最上部に設置した。吉戒雅臣宮司(80)が毎日朝夕の2回、旗のなびき方や巻き方などを観測。過去の記録や今年の気象データと比べながら、作物の出来などを占う。

 近くの小川で身を清めた神旗人は、連日の雨で表面が滑りやすくなった木を慎重に登った。樹上で氏子たちから旗が結びつけられた竹を受け取り、縄を使って木に固定した。

 吉戒宮司は「今年は雨が多く難しい年。作物に影響がなければ良いが」と話した。神旗人の棟梁(とうりょう)を務めた笹渕玄太郎さん(32)は「雨で心配したが、安定して上り下りできてよかった」とほっとした表情を見せた。

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