牟田常文さん「異間」

 佐賀を中心に活動する独立美術協会の画家ら6人による展覧会「SAGA独立展」が佐賀県立美術館で開かれている。10月に東京の国立新美術館で行われる「第88回独立展」に出品予定の12点を展示している。

 牟田常文さん(佐賀市)の「異間(いま)」は、まるで折り曲げたような立体が画面いっぱいに描かれている。落ち着いた色合いのグラデーションの面の構成で、立体感を出している。

 幾重もの細い横線が引かれたこやなぎのぶおさん(同)の「TUBE-2」。色を混ぜず、単色で塗ることで画面全体が明るく、さまざまな形や色の重なりで引きつける。

 末次晶子さん(同)の「命のバトンタッチを考える」は初めての自画像。「コロナや災害があっても、りんとして生き抜こう」という思いを込めた。頭上の黄金色やハスの花は幼い頃、祖母に連れられていった寺のイメージという。

 光武洋さん(白石町)の「海の哀歌 NO.1」は、廃船が題材。黒っぽい画面に少しだけ見える赤い船体が、哀愁を感じさせる。

 白い雲のような揺らぎが印象的な松尾健さん(武雄市)の「気」。青や赤が塗り重ねられた黒っぽい画面は、異世界のような雰囲気を漂わせる。

 小杉奘太さん(唐津市)の「唐津ん曳山1」は、「上杉謙信の兜」を中心に据えた。観客や曳き子たちの群像が、夜に明かりで照らされた曳山を引き立てる。

 ▼佐賀市城内の県立美術館2階画廊=電話0952(24)3947=で19日まで。観覧無料。

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