6月に開幕した「SSP杯佐賀県高校スポーツ大会」。県高校総体が中止となり、一度は諦めかけた集大成の舞台で躍動した選手たちを、同級生らが「メディアティーンズさが」の記者として取材した。新聞部、放送部などの部員や生徒会役員らが手掛けた“熱戦譜”を紹介する。


◆MEDIA TEENS SAGA(メディアティーンズさが)
 県内高校の放送部や新聞部などのメディア系部活動を応援する佐賀新聞社は、高校生が独自に取材した記事や映像を新聞紙面や電子新聞などで公開している。

 

【神埼・カヌー男子】成長感じられた3年間

 

 神埼高校カヌー部男子は、県総体の代替大会であるSSP杯で男子総合優勝を勝ち取った。
 選手たちは学校が終わると、毎日休むことなくすぐに部活に向かい、日の隈山の走り込みやカヌーに乗って行う短距離・長距離の練習を黙々と続け、その努力が大会で実を結んだ。
 SSP杯を終えて、カヌー部の大岩歩夢主将は「この4人でカヌーができて、とてもよかったと思う。この3年間は自分の成長が感じられた3年間だった」と振り返った。
 今回、カヌー部はカヤックシングルのAとB、カナディアンシングルのAとB、カヤックペアA、カナディアンペアで見事1位に輝いた。
 今回の大会は例年と違い、全国大会などがなく県大会で終わってしまうが、これまでの部活動で得たことは、彼らにとってかけがえのないものとなるだろう。(文と写真・大里太志)

 

【唐津南・バドミントン男子】普段の意識の高さが強さに

 

 唐津南高校男子バドミントン部は、昨年の県総体で12連覇を達成し、全国大会の常連校である。他にも数々の大会で優秀な成績を残している。6月に開催されたSSP杯では、新型コロナウイルスによる影響で無観客試合となる中、団体、個人ともに優勝を勝ち取った。
 普段は和気あいあいとした雰囲気の部員たちだが、練習が始まると真剣にバドミントンに向き合っている姿が印象的だ。
 宗昂洋主将は、「練習では常に試合を意識し、緊張感を持ってプレーしています」と語る。普段の意識の高さがチームの強さにつながっているのだろう。SSP杯では部員一同、県総体と同じ気持ちで臨んだそうである。
 SSP杯で引退となる3年生は、「来年は自分たちの力を十分に発揮して、県総体の連覇記録を積み重ねてほしい」と1、2年生に思いを託している。(文と写真・大石奏羽)

 

【敬徳・卓球女子】「3連覇」の夢は後輩に

 

 新型コロナウイルスの影響で中止になった県高校総体。卓球女子の敬徳が目標にしていた「県高校総体3連覇」を果たすことはできなくなったが、3年生は3年間のすべてをSSP杯にぶつけた。
 無観客の静けさの中、女子団体は敬徳が全試合ストレート勝ちという圧倒的な強さで優勝を決めた。主将の杉原黎は、「自分たちらしく強気な姿勢で挑めたと思う」と述べた。また、「この3年間たくさんの方々のおかげで卓球の技術だけでなく、精神面や自分自身も成長できたと思う」と謙虚に今までを振り返った。
 3年間の集大成として臨んだSSP杯。主将のコメントには、支えてくださった皆さんへの感謝の気持ちがあふれている。果たせなかった「3連覇」の夢は、後輩たちに託すことになる。後輩たちが3年生の思いを胸に、「インターハイ出場」を目指して躍動してくれることを期待している。(文・川久保望華、写真・井手茜=顧問)

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