地域おこし協力隊の任期を終えた髙橋葉月さん=有田町役場

地域おこし協力隊の任期を終え、松尾佳昭町長から感謝状を贈られる髙橋葉月さん=有田町役場

 有田町地域おこし協力隊として耕作放棄地の対策を担った髙橋葉月さん(32)が任期を終え、“卒業”した。岳の棚田を拠点に、棚田を知って体験してもらおうと活動し、コメ作りにも取り組んだ。髙橋さんは「こんなに愛着が湧くとは」と3年間を振り返り、今後も町に住んで地域と関わり続けたいという。

 髙橋さんは長崎県川棚町出身。岡山県岡山市でデザイナーとして活躍し、「デザインの可能性を、机上ではなく地域で試したい」と、2017年7月に同町の協力隊に就任した。

 岳の棚田環境保全協議会のメンバーと畑オーナーや棚田Tシャツアート展で活動したほか、棚田ウオーキングマップ作りや、棚田館そばで「cafe夜明け」を毎月運営。活動を通して町内外の人脈を築き、1月にマルシェやライブなどのイベントも開いた。稲作も一人でこなせるようになり、「くわで耕せる範囲で」と続けている。

 6月30日の退任式では、松尾佳昭町長らが「デザイナーの経験を生かし、棚田の魅力を発信してもらった」と労をねぎらった。棚田は担い手が減る一方で、山間部の保水機能が注目されており、「保全する意味を伝えていく活動をしたい」と、今後も協議会の活動などに関わる予定。「棚田の自然をモチーフにしたグッズも手掛けられれば」と夢を描く。

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