10冊目の書籍『川路ばた 幼き頃の残影』の見本誌を手にする鶴良夫さん=佐賀市の自宅

 文筆家の鶴良夫さん(88)=佐賀市東与賀町=が、新作エッセー『川路ばた 幼き頃の残影』(22世紀アート)を電子書籍で出版した。同市松原に住んでいた幼少期を振り返り、終戦までの記憶を追う。

 松原神社と佐嘉神社の祭りに合わせて建ち並んだサーカスや見世物小屋の思い出、ふとんの綿入れや精霊流しなど当時の風習も書きつづる。赤松小に在学中、遠足中に船が転覆して溺れた子どもたちを助けて亡くなった担任教諭のことも語る。

 鶴さんは佐賀と東京で盲学校や小中学校の音楽教師を務めた。1985年に帰郷後は執筆活動に専念し、佐賀新聞で連載した『佐賀ん町を馬鉄が走る』(リーベル出版)を含む9冊の本を出版している。

 鶴さんは「『私の時代もそうだった』と懐かしく感じてくれる読者もきっといるだろう」と笑顔を見せる。

 ▼96ページ、税込み500円。通販サイト「アマゾン」で発売中。問い合わせは22世紀アート、電話03(5941)9774。

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