伝言板のデモ画面とQRコード付きシール(見本)。伝言板には認知症患者の情報が示され、チャット機能で患者の家族らとやりとりができる

 多久市は、認知症で行方不明になった市民の早期保護につなげるため、発見した人が家族と直接やりとりができる伝言板システムを導入する。8月3日に登録の受け付けと運用を始め、介護をする家族らの負担軽減を図る。

 徘はい徊かいの恐れがある患者の衣服や持ち物に貼るQRコード付きの見守りシールを一人あたり50枚、無料で配る。発見者がスマートフォンなどでQRコードを読み取ると専用の伝言板サイトにつながり、登録した家族などとチャット機能でやりとりができる。

 対象となる人の名前や呼び名、体型、既往歴、保護時の注意点を申し込み時に家族が登録する。伝言板にはこれらの情報が示され、登録した最大3人に発見を知らせるメールも届く。衣服用シールはアイロンで貼り付け、洗濯してもはがれにくいという。

 後期高齢者医療制度に加入している75歳以上の市民で、認知症と診断された人は532人(2018年3月時点)に上る。地域での見守りを強化するため、市はコンビニや宅配業者など7社・団体と連携協定を結んでいる。

 佐賀県内では、嬉野市が18年に同様のシステムを導入している。多久市地域包括支援課は「シールの貼付によって支援が必要な人だと分かる。災害時や特殊詐欺の被害防止にも役立つ」と話す。問い合わせは同課、電話0952(75)6033。

このエントリーをはてなブックマークに追加