陸上自衛隊木更津駐屯地に到着した輸送機オスプレイ=10日午後4時21分、千葉県木更津市(共同通信社ヘリから)

 陸上自衛隊オスプレイの1機目が10日、木更津駐屯地(千葉県木更津市)に暫定配備された。防衛省は佐賀空港(佐賀県佐賀市川副町)を最終的な配備先とし、5年以内の佐賀配備を目指している。1機目の配備が起点になるため、暫定配備は2025年7月9日まで。悪天候で2度、配備日程を延期し、2機目が配備される期日は決まっていない。

 防衛省や木更津駐屯地によると、午後2時10分ごろに米軍岩国基地(山口県岩国市)を離陸した。岩国基地と木更津駐屯地の距離は900キロ程度で、約2時間後の午後4時過ぎ、胴体に日の丸が描かれたオスプレイが駐屯地上空に姿を見せ、着陸した。米軍パイロットの操縦で飛来し、駐屯地で陸自に引き渡された。報道陣には、飛来から着陸まで15分ほど公開された。

 機体は1、2カ月かけて陸自が点検・整備し、早ければ8月にもテスト飛行をする。着陸を見守った渡辺芳邦市長は「5年以内を期間とする暫定配備が始まった。市民の安全・安心を第一に考え、市民の負担を軽減できるよう基地対策に全力で取り組む」と述べた。

 オスプレイを運用する陸自輸送航空隊の不破悟隊長は「しっかりと点検・整備を行い、安全確実に飛行できるよう万全を期す」とのコメントを出した。

 佐賀空港への配備計画を巡っては防衛省が14年、佐賀県に協力を要請し、18年8月に山口祥義知事が計画の受け入れを表明した。駐屯地候補地の地権者が多く所属する県有明海漁協との協議が続いているため、木更津駐屯地への暫定配備を木更津市などに要請した。最終的に17機を配備する。

 佐賀県庁で取材に応じた山口祥義知事は、5年以内を目標とした暫定配備期間に関し「防衛省と木更津市の間の約束で、期限について防衛省から佐賀県に話はない」とした。漁協との間で結んでいる自衛隊との空港共用を否定した協定の見直し協議に関しては「漁協に一つ一つ丁寧に対応していく」との考えを示した。

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