佐賀県教育委員会は10日、県立学校8校で、授業の資料などを保存したUSBメモリー計10本が所在不明になっていると発表した。生徒の個人情報は含まれておらず、データの悪用も確認されていない。県教委は今後、学校で使用する外部記憶媒体の数を減らして管理が行き届くようにする。

 県立学校では情報保護のため、登録した外部記憶媒体だけを校内で使用できるようになっている。2019年12月時点で登録された媒体は2688件あり、県教委はこの所在を調査した。調査期間は同月から20年5月まで。

 USBメモリーの紛失が判明したのは佐賀東高、伊万里農林高、鳥栖工高、有田工高、多久高、嬉野高、金立特別支援学校、うれしの特別支援学校。このうち有田工高では3本がなかった。紛失時期などが分かっているのは3本だけで、他は県教委の調査で初めて紛失に気付いた。

 ほとんどが授業の資料を保存するためのもので、生徒の個人情報は保存されていなかったという。それぞれで校外に持ち出した記録も残っていないことから、県教委は外部へのデータの流出はないとみている。

 県教委は、紛失があった8校を口頭で指導した。また今後はどうしても必要と判断した外部記憶媒体だけを登録するようにし、媒体数を減らして管理しやすい環境をつくる。

 県教委は16年に県立中、高校で発生した教育情報システムへの不正アクセス事件を機に、県立学校の情報セキュリティーに関する監査を年1回実施している。個人情報など重要情報の管理について37校、パソコンなどの使用状態について21校、パソコンの盗難防止などについて21校を指導した。

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