遮光ネットを張ったプールの外観。通常プールには5本、小プール(写真奥)には3本を張って日陰を作る=鳥栖市の基里小

市内外の5校からPTAらが訪れた見学会。“実地研修”を兼ねて、一緒に遮光ネットの取り付け作業を行った

プール掃除で日陰を作り、さっそく役立った遮光ネット=鳥栖市の基里小

 鳥栖市の基里小が昨年夏から取り組んでいる“遮光ネットプール”が学校関係者から注目されている。PTAのアイデアで農業用の遮光ネットを設置したところ、水温やプールサイドの温度を下げるなどさまざまなメリットが見つかった。鳥栖市議会でも話題になり、市内外から見学者が訪れている。

 近年の酷暑で、各校はプールの使用時も熱中症予防に配慮し、県教委は「厳密な規定はないが、水温33度以上を目安に熱中症の予防対策を促している」という。

 基里小は昨年夏、子どもクラブがプールを利用する夏休みを前に、PTAがプールを覆う形で遮光ネットを設置。プールの水温が下がり、プールサイドも熱くなり過ぎないので児童が歩いたり、座ったりできるようになった。直射日光を避けて教師や夏休み中の監視員らの負担も減り、働き方改革の面からも効果があるという。

 遮光ネットはシルバーで幅3・1メートル、遮光率とUVカット率は50%。高さ2・5メートルの位置からプールの上を横断する形で渡し、通常プールには5本並べて半分ほどを覆い、低学年用の小プールには3本並べて全体を覆う。台風のときはネットを片側に寄せて風をよける。遮光ネットと針金代など約13万2千円をPTA予算から支出した。

 6月市議会一般質問で、学校の暑さ対策の一環として議員が取り上げ、市の予算化や他校への導入を提案した。その後、市内と福岡県小郡市から計5校が見学に訪れた。

 木村嘉身校長は「日焼けを防いで疲れにくく、鳥が警戒するのかフン害も減った。水面での光の反射もないので監視もしやすく、いいことずくめ」と絶賛する。今年は新型コロナで夏休みが短く、同校は8月初めまでプールの授業をする予定で「ますます遮光ネットが活躍してくれそう」と話す。

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