県医師会会長に就任した松永啓介氏。医療を取り巻く環境が厳しさを増す中「県医師会だけでなく行政など関係機関との連携を密にしないと県民の健康は守れない」と危機感を示す=佐賀市

 「大変な時期だが、ひるむ訳にはいかない」。新型コロナウイルス対策に加え、医療従事者の人材不足、5年後には団塊の世代が後期高齢者となり医療費がピークを迎えるなどの課題が山積する。

 県医師会とは1998年から関わり、2004年からは副会長として16年間、3人の会長を支えた。高齢社会が進む中、地域医療に取り組むトップの仕事ぶりを間近に見て「医療の裏付けがない高齢者福祉はありえない」と確信。行政や地区医師会、介護・福祉分野との連携を模索する。

 佐賀市の中心街で生まれ育った。医師ではなかった祖父と父が、精神科の「早津江保養院」(現早津江病院、佐賀市川副町)の設立と運営に尽力する姿を見て、医学の道を決めた。

 早津江病院の院長を長年務めたが、2年前に息子の高政氏にその座を譲った。今は理事長として、同病院と関係施設の安定した運営に余念がない。

 趣味は城巡り。お気に入りは岡山県高梁市にある備中松山城で、計3回も訪れた。「あんな山城をどうやって作ったのか。領民を守ろうとする城主の強い意志を感じる」と話した。

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