物見やぐらと日食

 令和2年6月21日午後5時ごろ、吉野ケ里歴史公園でも部分日食が確認できました。この日は夏至で、夏至と日食が重なる事は珍しく、372年ぶりだそうです。私が吉野ケ里で日食を見たのはこれで4回目になります。

 地球規模で日食を考えれば毎年どこかで起きている現象です。しかし、日本で見えるという条件を付ければ、その頻度はかなり落ちてしまいます。今度日本で日食が見られるのは、10年後になります。

 吉野ケ里の北内郭は、夏至の日の出と冬至の日の入りの位置を意識して環壕が作られていると考えられていますので、夏至の日に物見やぐらの上で起きた日食は感慨深いものがありました。

 ちなみに、邪馬台国の卑弥呼の死に関係するとされる247年と翌248年には日本で日食が起きていた計算になるそうです。魏志倭人伝には卑弥呼と魏との交流の中で239年、240年、243年、245年、247年の年号が出てきますが、中国の歴史書(三国志・晋書・宋書)によれば、最初に卑弥呼が使いを送った239年以外はどの年号の年にも中国での日食の記録があるそうです。

 248年と249年にも記録があり、日食は中国でも記録に値する現象だったようです。10年後の日食も吉野ケ里で見たいものです。(吉野ケ里ガイド 福田幸夫)

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