激しく降る雨で道路の一部が冠水し、水しぶきを上げて通行する車=10日午後1時38分、杵島郡白石町深浦

 対馬海峡に停滞する活発な梅雨前線の影響で、佐賀県内は10日も嬉野市で1時間雨量64・5ミリを観測するなど激しい雨が降った。佐賀地方気象台は、12日にかけて引き続き大気の状態が不安定になるとして、警戒を呼び掛けている。

 10日午後2時10分ごろ、嬉野市塩田町の塩田川では一時、避難勧告の目安となる氾濫危険水位を超えた。5市5町の6万6333世帯17万5326人に避難勧告が出され、佐賀市や西松浦郡有田町など12市町は避難準備情報を出した。気象台は鹿島市や藤津郡太良町など16市町に土砂災害警戒情報を出し、避難の準備を促した。

 JR九州によると、長崎線は肥前鹿島―諫早間の上下線で一時運転を見合わせた。博多―長崎間の特急は始発から本数を減らした。

 県によると、6日から降り続けた大雨の影響で、10日午後8時現在、鹿島市で住宅全壊1件、半壊3件の被害が出ている。鹿島市と鳥栖市、太良町で住宅計14件が床上浸水、鹿島市と佐賀市、太良町で住宅や倉庫など合わせて101件が床下浸水した。

 気象台によると、9日午前2時の降り始めから10日午後4時までの雨量は嬉野市263・5ミリ、佐賀空港211ミリ、大町町182ミリ。11日に予想される1時間雨量を多いところで50ミリ、11日午後6時までの24時間雨量を200~250ミリとしている。

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