長年の功績に対し、JA佐賀中央会から功労者表彰を贈られた岩永康則JA伊万里前組合長=佐賀市の県JA会館別館

 5期15年務めたJA伊万里組合長を6月末の総代会で退任した岩永康則氏(67)。就任したのは、伊万里市と西松浦郡の5農協が合併した2年後の2003年。当時はバブル経済崩壊に伴う資産運用の失敗の影響を引きずっており、JAの財務状況の改善が急務だった。

 「増資をしたり、さまざまな資産を売却したりしたね」と振り返る。合併したものの人員はそのまま。「支所の削減も、もちろん残念なことだが、進めないとどうにもならなかった」。組織の集約化を図り、新たな基盤づくりに汗をかいた。

 「やっぱり、もしもの時、組合員に安心してもらわないと」と直営の葬祭場を開設。「農家の安定生産につなげてほしい」と堆肥センターも作るなど組織のスリム化だけでなく、ニーズをくみ取り積極的な手も打ってきた。「いろいろ考えると、15年は長かったね」としみじみ。

 今後については「オーガニックの農業を広げたり、家族経営の農家の法人化を進めたい」。退任後も、地域農業の振興を手伝うという。

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