中2男子生徒が自殺した問題を巡り、第三者委員会がまとめた報告書を非公表としたことについて会見した東明館の黒木忠好校長(右)と学校法人東明館学園の荒井優理事長=県庁

 三養基郡基山町の私立東明館中学に通う2年男子生徒=当時(14)=が自殺した問題を巡り、同校は9日、佐賀県庁で会見を開き、いじめの可能性があるとして設置した第三者委員会の報告書を非公表としたことについて「遺族の強い要請」とする遺族の代理人弁護士のコメントを発表した。いじめの有無に関しては「報告書の内容に関わる」として明言しなかった。

 男子生徒は2019年3月23日に自殺し、所持品からいじめを疑わせるメモが見つかっていた。弁護士のコメントによると、遺族は以前からいじめを疑っていたという。一方で、報告書の内容に異論はなく、取材や詮索を受ける心配から公表を望んでいないとしている。

 会見は黒木忠好校長と学校法人東明館学園の荒井優理事長が出席。第三者委員会がいじめを認めたかどうかについては「学校として公表を検討したが、遺族の意向に反することはできない」と明言を避けた。生徒の自殺以前に遺族からいじめへの相談があったかについても「保護者とのやりとりについて、申し上げることはできない」と明らかにしなかった。

 学校は再発防止策として、いじめに関するアンケートの実施を年3回から毎月に改め、今後は命の大切さを考える授業を充実させていく方針を示した。荒井理事長は「二度とこのようなことがないよう、学校の運営に誠心誠意を尽くす」と述べた。

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