9日午後から雨脚が強まった県内。10日にかけて再び大雨の恐れが見込まれている=午後5時ごろ、佐賀市の「駅前交番西」交差点

 九州南部に南下していた梅雨前線が再び対馬海峡付近まで北上した影響で、佐賀県内は9日昼過ぎから激しい雨に見舞われた。佐賀地方気象台は、10日朝にかけて多いところで1時間に50~60ミリの非常に激しい雨を見込んでおり、県立学校25校と県内13市町の小中学校が10日の休校を決めた。

 佐賀地方気象台によると、9日午前2時の降り始めから同日午後4時までの雨量は、嬉野市97ミリ、佐賀空港77・5ミリ、大町町67・5ミリ。気象台は「これまで降った雨で地盤が緩んでいる。土砂災害には厳重な警戒が必要」とし、午後4時までに鹿島市や藤津郡太良町など3市2町に土砂災害警戒情報を出した。

 県教育委員会などによると、10日は県立の鹿島や嬉野、白石など高校14校、武雄青陵など中学校3校、伊万里など特別支援学校8校が休校を決めた。市町立の小中学校は、佐賀市や鳥栖市、吉野ヶ里町など13市町で休校する。

 9日に開かれた県の災害警戒本部会議で、これまでに県管理河川は鹿島市の浜川など18河川31カ所、県管理道路は7路線12カ所が被災したことなどを報告した。同日午後9時現在、4市2町で有明海でのごみの漂着が確認されたほか、太良町と鹿島市で鶏舎に土砂が流れ込み、計約7700羽が死ぬなど、農林水産関係の被害も明らかになった。7市町の5万5060世帯14万7594人に避難勧告が出され、避難所は全20市町118カ所で開設され、308世帯436人が避難している。

 JR九州によると、9日は博多と長崎、佐世保を結ぶ特急が一部運休し、長崎線の長崎―鳥栖間で遅れが発生した。

 10日に予想される1時間雨量は多いところで60ミリ、正午までの24時間雨量は250ミリ。11日正午までの48時間雨量は多いところで300~400ミリを予想している。

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