深川裕子さん

 有田焼の伝統的な絵柄をアイシングクッキーにした菓子「白磁彩菓」を昨年11月に商品化し、今春には鍋島焼の文様を紹介した第2弾を発売した。「焼き物の町のお土産品にと、2016年の有田焼創業400年の前から温めていた企画」と菓子に込めた思いを語る。

 有田町出身。佐賀県の有田焼創業400年事業時には、そのコンサルティングを担った東京の会社に勤務。15、16年は東京と有田を行き来する日々を過ごし、その後、有田に戻った。「この事業で業界のことを学び、多くの人とお付き合いさせてもらった。菓子には恩返しの気持ちも込めた」

 1箱5個入りで、有田、伊万里の焼き物の変遷を絵柄で表現した。様式、技法などを書いたしおりで、その歴史も学べる。有名なライフスタイル誌のオンライン版などでも紹介され、注目を集めている。

 延期となった有田陶器市向けの菓子の在庫を抱えたが、元々予定していたオンライン販売を早めて対応した。「知人らを通じてSNSでも拡散してもらえたのが功を奏した」と感謝する。「有田、伊万里の焼き物は奥が深く、伝えたいことがたくさんある」と分厚い図録をめくりながら、第3弾に向け構想を練っている。有田町大野。

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