有明海に大量の漂着物

浸水した家具などの災害ごみが運び込まれた仮集積場。消防団が分別を担った=8日午前11時15分ごろ、藤津郡太良町多良の町有地

氾濫した浜川を視察した山口祥義知事(右から2人目)に状況を説明する鹿島市の樋口久俊市長(右)=鹿島市古枝

 梅雨前線が九州南部まで南下し、連日降り続いた佐賀県内の大雨は8日、小康状態になった。有明海沿岸には大量のごみが漂着し、漁業者らが回収作業に当たったほか、浸水被害に遭った住民は汚れた家具などの片付けに追われた。9日は、再び局地的に雷を伴った激しい雨が降る恐れがあり、佐賀地方気象台は土砂災害などへの警戒を呼び掛けている。

 氾濫した鹿島市の浜川河口では、地元の漁業者ら約60人が船を出し、漁港周辺で流木を回収した。9日も行う。筑後川河口の佐賀市川副町の戸ケ里漁港などでも大量のアシが漂着しており、県有明海漁協は回収作業を検討している。藤津郡太良町では仮集積場に「災害ごみ」が運び込まれ、消防団が分別に当たった。

 県は8日午前、災害警戒本部会議を開催。唐津市西大島の唐津港の臨港道路でのり面が高さ約1・5メートルから崩落、30メートルにわたって道をふさいだことや県内7河川14カ所で護岸が崩れたことなどを報告した。

 県のまとめでは8日午後5時現在、鹿島市と鳥栖市轟木で床上浸水が計4件、鹿島市と佐賀市で床下浸水が計37件。この中に含まれていない分で、太良町は家屋浸水が12件となっており、町総務課は「暫定値で、まだ増えてくる」と話す。

 山口祥義知事は被害が大きかった鹿島市や太良町を視察し「大雨は毎年の話になっている。命が第一ということを共有し、誰も亡くならないようにしっかりと警戒していく」と語った。

 佐賀地方気象台によると、5日午後4時の降り始めから8日午前5時までの総雨量は鳥栖504ミリ、佐賀空港477・5ミリで観測史上最多を記録、平年の7月の1カ月分を上回った。9日は多いところで1時間に50ミリの激しい雨を予想しており、10日午後6時までの24時間雨量は200~300ミリとしている。

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