釣り場で取れたニジマス

強い引きを楽しめるニジマス釣り場。家族で訪れた初心者の子どもたちも=唐津市厳木町平之のフィッシングパークひらの

ニジマス釣りの強い引きを楽しんでいた子ども=唐津市厳木町平之のフィッシングパークひらの

 作礼山の中腹、唐津市厳木町平之にニジマスの釣り場がある。農家の毛利孝行さん(71)が管理する「フィッシングパークひらの」で、熱心なファンが4月にSNSや動画配信を始め、客足がそれまでの2倍に増加。山の水で育った魚が跳びはね、山奥の穴場として釣り好きが訪れている。

 釣って池に戻す「スポーツフィッシング」の釣り場として2017年にオープン。「山水を生かしたい」と管理人の毛利さんが10年前から始めたニジマス養殖がベースにあり、閉校した厳木小平之分校のプールで毎年約1万匹を卵から育てている。

 高齢化が進む地区に人を呼び込もうと、プールに隣接した休耕田を釣り場に改修した。毛利さんは「子どもの声も聞こえなくなって、ずいぶん寂しくなったからね」と話す。

 釣り場ができて県外客が訪れるようになった。一方で九州はスポーツフィッシングの釣り場が少なく、開場当初はルール違反の客も多かったという。魚を傷つける釣り具の使用や、夜間に来て料金を払わない釣り客もいて対応に困っていた。

 それを見かねた福岡の釣り客3人がボランティアで手を貸し、釣り方や釣り針のルール、防犯カメラの設置、ホームページ作りに乗り出した。動画サイトではニジマス料理や薫製レシピを紹介する。ボランティアの男性は「ここの魚は強い引きで元気の良さが違う。釣り好きにはたまらない所で環境を守りたいと思った」と魅力を語る。今では週末に釣りの順番を待つ人もいるほど盛況を見せている。

 「お客さんや地区みんなでやっているから、徐々に広がりができている」と毛利さん。地区では、分校で地元の女性によるレストランも月1回開き、地域ぐるみでにぎわいづくりに取り組んでいる。今後は分校をキャンプができる場所として活用する予定で、一帯の楽しみ方を広げる。

 釣り場の利用料金は2時間千円、持ち帰り1匹500円。釣り具は貸し出しなし。問い合わせは毛利さん、電話090(9561)6597。 

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