東京商工リサーチ佐賀支店がまとめた佐賀県内の5月の倒産件数(負債額1千万円以上)は前年同月比2件増の3件で、県内で初めて新型コロナウイルス関連倒産が発生した。負債総額は同1億4900万円増の1億6900万円で、2カ月ぶりに前年同月を上回った。

 卸売業が2件、製造業が1件で、原因は既往のしわ寄せ(赤字累積)が2件、販売不振が1件だった。形態別では破産が2件、銀行取引停止処分が1件だった。

 新型コロナ関連倒産は、西松浦郡有田町の陶磁器販売会社。割烹用食器・一般食器の卸販売を主体とした事業展開をしていたが、景気の冷え込みで受注が減少。さらに新型コロナの影響で受注環境が悪化し、4月以降の資金繰りがつかず、事業継続を断念した。

 県内の倒産は抑制されているが、同支店の担当者は「コロナ前の水準に需要が戻るにはまだ時間が必要だろう」とみる。「水面下では資金繰りが厳しい企業が増えている」と指摘する。

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