しっくいの壁が崩落した国の重要文化財「旧田代家西洋館」=西松浦郡有田町

 佐賀県内は8日、梅雨前線が九州南部まで南下し、激しい雨が降る恐れはなくなった。これまでの記録的な大雨で地盤が非常に緩んでおり、佐賀地方気象台は引き続き土砂災害への警戒を呼び掛けている。

 5日午後4時の降り始めから8日午前5時までの雨量は、鳥栖が504ミリ、佐賀空港477・5ミリ、嬉野442・5ミリ。全20市町に出されていた大雨警報は8日午前11時17分に注意報に切り替わった。

 県によると、8日午前9時半現在、鹿島市、基山町、太良町に避難勧告が出ており、全20市町で224世帯344人が避難している。

 8日午前6時半現在、鹿島市山浦で土砂崩れにより民家1棟が全壊。鹿島市と鳥栖市轟木で床上浸水が計4件、鹿島市と佐賀市で床下浸水が計37件あった。

 西松浦郡有田町にある国の重要文化財の旧田代家西洋館は、建物西側のしっくいの壁の一部が崩落したことを7日、町職員が確認した。同館は土日祝日などに公開しているが、建物の中には影響がないとして、予定通り公開を続ける。

 県教育委員会によると、小城、太良、唐津工の3県立高と、千代田東部小、千代田中が8日を臨時休校とした。

 JR九州によると、8日正午現在、特急「かもめ」は一部を除いて始発から運休、特急「ハウステンボス」は終日運休する。特急「みどり」は本数を減らして運転している。長崎線の肥前鹿島―諫早間、筑肥線の山本―伊万里間は始発から上下線で運転を見合わせている。松浦鉄道は始発から全線で通常運転している。

 高速道路は午前7時すぎ、長崎道の鳥栖ジャンクション(JCT)―長崎インターチェンジ(IC)間、西九州道の武雄JCT―佐世保中央IC間の通行止めが解除された。

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