土砂崩れで巻き込まれたトラック(右)。運転していた40代男性にけがはなかった=6日午後、藤津郡太良町の多良岳オレンジ海道(県警提供)

 停滞する梅雨前線の影響で、佐賀県内は7日も大雨に見舞われた。気象庁は同日午前11時40分までに、佐賀、嬉野、武雄、鹿島の4市と杵島郡白石町、藤津郡太良町に出していた大雨特別警報を警報に切り替えたが、佐賀地方気象台は8日明け方にかけて、局地的に雷を伴った非常に激しい雨が断続的に降る恐れがあるとして、引き続き警戒を呼び掛けている。太良町では6日夕、住宅裏山の土砂崩れで2人がけがをした。

 佐賀地方気象台によると、佐賀空港で7日午前7時20分までの24時間雨量が315・5ミリ、鳥栖市で同日午後10時までの72時間雨量が470ミリといずれも観測史上最多になり、佐賀市駅前中央でも同日午後10時までの48時間雨量が387ミリで、7月の観測史上最多を更新した。5日午後4時からの48時間雨量は、鳥栖市402ミリ▽佐賀空港380・5ミリ▽嬉野市345ミリなど。

 県内では7日午後9時現在、11市町で17万5435世帯42万6443人に避難勧告が出されており、避難所は全20市町134カ所で開設され、361世帯556人が避難している。

 JR九州は、博多と長崎、佐世保を結ぶ特急を終日運休し、筑肥線の山本-伊万里駅間、唐津線の久保田-唐津駅間も終日運転を見合わせた。高速道路では、長崎自動車道の鳥栖JCT-長崎ICが上下線で通行止め。佐賀と福岡を結ぶ高速バスも終日運転を見合わせた。

 県内の公立学校では、県立学校34校、市町立の小学校102校、中学校48校、義務教育学校2校が臨時休校した。

 県東部を流れる筑後川は7日午前8時半すぎ、大分県日田市で氾濫した。国土交通省筑後川河川事務所は、下流域でも警戒を呼び掛けている。

 県などによると、6日午後4時半ごろ、太良町糸岐で住宅の裏山が崩れ、この家に住む80代の夫婦が頭や足にけがをした。2人は鹿島市内の病院に搬送され、命に別状はないという。

 6日午後3時すぎには、鹿島市山浦の白鳥尾地区で土砂崩れがあり、民家1軒が倒壊。住民2人は避難して無事だった。同日午後2時半ごろ、太良町の広域農道(多良岳オレンジ海道)では高さ約8メートルから土砂が崩落し、約40メートルにわたって広がった。トラック1台が巻き込まれたが、40代男性運転手にけがはなかった。

 8日に予想される1時間雨量は、多いところで50ミリ、7日午後6時からの24時間雨量は150ミリとしている。

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