熊本県南部の豪雨被害を受け、佐賀県内からも消防の職員やNPOの支援員が現地に入り、活動している。避難所にたどり着けない地域住民に医療を提供し、行方不明者の救助活動に当たるなどしている。

 災害被災地の支援に取り組む佐賀市のNPO「アジアパシフィックアライアンス(A-PAD)・ジャパン」は4日、医師1人、看護師2人、医療事務員1人で構成する医療チームを人吉市や球磨村に派遣した。

 5日は、道路が寸断されて指定避難所に行けない住民らが身を寄せている村総合運動公園で活動した。ブルーシートが敷かれた屋根のあるドーム施設が簡易避難所になっており、けが人を手当てしたり、常飲している薬を持たずに避難した人に薬を処方したりした。

 本来の避難所への移動が始まったのは翌6日になってからで、住民は毛布1枚で夜を過ごしたという。同法人の根木佳織事務局長は「環境は劣悪で眠れず、中には雨音に恐怖を感じる人もいたと報告を受けている」と話した。

 県内の5消防本部の隊員らでつくる緊急消防援助隊は56人が出動した。球磨村で行方不明者の捜索や救助、傷病者の搬送などを担っている。第1陣は7日に撤収し、第2陣が同日から10日まで活動する。

 県は4日、災害時に支援する自治体と支援を受ける被災地を決める「対口(たいこう)支援方式」で、芦北町に職員5人を派遣した。県や自衛隊との連絡調整などを担っている。12日からは職員10人を送り出し、順次交代しながら8月4日まで家屋の被災状況調査を手伝う。

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