佐賀県内で2019年に県警が把握したニセ電話詐欺被害は38件、被害額は9967万円で、いずれも前年を上回った。1千万円以上をだまし取られる高額の被害も発生しており、県警は注意を呼び掛けている。

 県警生活安全企画課によると、19年は前年に比べて18件増で、被害額は6465万円増えた。武雄市の70代女性が消費者支援センターや大手証券会社の職員、警察官をかたる男からの電話を信じ、計2500万円をだまし取られるなど、高額な被害が複数発生した。

 年齢別では65歳以上の高齢者の被害が20件で、半数以上を占めた。ただ、30代女性が、サイトの料金が未納という内容のメールに表示された番号に電話し、電子マネーカードでの支払いを指示されて被害に遭うケースもあり、生活安全企画課は「幅広い年齢層で被害が発生している」と分析している。

 過去5年間では、15、16年の被害額が2年連続で2億円を超えた。18年は、県警が前年に県内の金融機関と連携してATM(現金自動預払機)の振り込み制限を導入するなどしたことが功を奏し、約3502万円まで減少していた。

 県内では今年6月末時点で15件(前年同期比5件増)、約1960万円(約1710万円減)の被害が発生している。新型コロナウイルス関連の不審電話も16件確認され、生活安全企画課は「不審な電話やメールには対応せず、家族や警察に相談してほしい」と促している。

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