ウツボグサ

 昔、武士などが矢を入れて持ち歩いた用具「靫(うつぼ)」。細長い形状が似ているという理由から、魚の「ウツボ」、植物の「ウツボグサ」に名が残されています。

 ウツボグサはシソ科植物ですので茎の断面が四角形になっているのが特徴で、丈は10~30センチほど。先端の円柱状のまわりに6~8月にかけて紫色の小花をたくさんつけます。

 そして、花が枯れた後は葉は緑色ですが先端だけが茶色に枯れることから生薬名は「夏枯草(かごそう)」と言われます。薬効は利尿・消炎・眼病などがあり、中国最古の薬物学書『神農本草経』にも名前が記されていることから、古くから薬用として用いられていた植物になります。

 また、ヨーロッパでは「自然治療」を意味する「セルフヒール」という名で知られています。

(中冨記念くすり博物館)

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