バレーボール女子日本代表で、6月末(まつ)で引退(いんたい)する意向(いこう)を表明(ひょうめい)していたV1リーグ・久光製薬(ひさみつせいやく)スプリングス(鳥栖市)の新鍋理沙選手(しんなべりさせんしゅ)(29)が29日、オンライン会見を開きました。新鍋選手は4月に右手の指の手術(しゅじゅつ)を受けていたことを明かした上で、「自分が納得(なっとく)できるプレーができるか想像(そうぞう)ができなくなった」と引退理由を語りました。
 新鍋選手は、1年後に延期(えんき)された東京五輪(ごりん)で今以上(いじょう)のプレーができるか不安(ふあん)が大きくなり、5月にチームに引退の意向を伝(つた)えたといいます。「今やめるのは無責任(むせきにん)かなという思いもあったが、中途半端(ちゅうとはんぱ)でやってはいけないと思った」と思いを語りました。
 現役(げんえき)生活を振(ふ)り返(かえ)り、「期待に応(こた)えられたか分からないが、ファンの皆(みな)さんに支(ささ)えられた。悔(くや)しい表情(ひょうじょう)やうれしい表情は忘(わす)れない。戦(たたか)った11年間は一生の財産(ざいさん)」と述(の)べ、ファンへの感謝(かんしゃ)を口にしながら声を震(ふる)わせ、涙(なみだ)を拭(ぬぐ)う場面もありました。
 新鍋選手は鹿児島県出身。延岡(のべおか)学園高(宮崎県)を卒業(そつぎょう)後、2009年に久光製薬入り。リーグ優勝(ゆうしょう)などチームに数々のタイトルをもたらし、13-14シーズンにはMVPにも輝(かがや)きました。日本代表では、12年のロンドン五輪で28年ぶりとなる銅(どう)メダル獲得(かくとく)に貢献(こうけん)しました。
 引退後はチームを運営(うんえい)する「SAGA久光スプリングス株式会社(かぶしきがいしゃ)」とマネジメント契約(けいやく)を結(むす)び、今後はバレーボールの魅力(みりょく)を伝える活動をする予定。(6月30日付11面)

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