15年連続で佐賀県内最高路線価となった駅前中央通り=佐賀市駅前中央1丁目

 佐賀税務署は1日、相続税や贈与税などの算定基準になる路線価(2020年1月1日時点)を発表した。県内最高は佐賀市の駅前中央通り(駅前中央1丁目)の1平方メートル当たり19万5千円で、前年比5・4%(1万円)増となった。4年連続の上昇で、福島県と同じ全国39位の路線価となった。

 佐賀、鳥栖、武雄税務署管内の最高値が上昇する一方で、唐津と伊万里は横ばいだった。

 15年連続で県内最高になった駅前中央通りの上昇幅は前年(5・7%)とほぼ同じだった。福岡勤務者向けの賃貸マンション用地としての需要が高く、県内外の企業や資産家から引き合いがあることが背景にあるという。

 税務署ごとの最高路線価は鳥栖管内が本通筋商店街(鳥栖市本通町1丁目)で、前年比2千円増の8万4千円となり、3年連続で上昇した。武雄管内は従来と同様に県道24号通り(武雄市武雄町富岡)だが、市役所の移転や九州新幹線長崎ルート関連工事に伴い、最高路線価の所在地がこれまでより東側に移った。前年まで3年連続で横ばいだったが、上昇に転じ、前年比1千円増の5万3千円。

 唐津管内は大手口通り(唐津市呉服町)が最も高く、前年と同じ6万6千円となり、24年ぶりに下落が止まった。伊万里管内は伊万里大通り(伊万里市新天町)で、前年と同じ4万5千円。23年ぶりに下落が止まり横ばいとなった。

 標準宅地の評価基準額の平均変動率は0・5ポイント上昇の1・2%で、3年連続で上昇した。

 不動産鑑定士の市丸亮介さん(唐津市)は「東京や福岡の地価上昇が激しい中、割安感があって利回りが期待される佐賀への投資が増えた」とした上で「新型コロナウイルスの影響が今後、どれだけ出るかが心配」と先行きに懸念を示した。

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