佐賀県有明海漁協の新組合長に選出され、記者団に抱負を述べた西久保敏氏=佐賀市の漁協本所

 佐賀県有明海漁協は30日、佐賀市で開いた理事会で、新組合長に東与賀町支所運営委員長の西久保敏氏(63)を選出した。漁協は26日の通常総代会での選出を持ち越し、協議を重ねていた。任期は3年で、自衛隊輸送機オスプレイの佐賀空港配備計画に関して西久保氏は「簡単な問題ではない。みんなで決める」と、漁協内で十分に協議して対応する考えを示した。

 新組合長を巡っては、西久保氏と、オスプレイの駐屯地候補地の地権者が多く在籍する南川副支所の田中浩人運営委員長(58)との間で調整が続けられてきた。29日に続いて3日目となる協議を漁協本所で行い、漁協15支所の運営委員長会議も開いた後、理事会で西久保氏を互選した。

 決定後、西久保氏は記者団に「有明海には問題が山積している。漁協全体のことを考えて対応していきたい」と抱負を述べた。選出が長引いた要因に関しては「投票しないというルールの中、納得いくまで話し合った結果」と話した。

 オスプレイ配備計画では、九州防衛局が漁協15支所への説明を6月上旬に終え、山口祥義知事が前任の組合長の徳永重昭氏に漁協内での議論を求めている。西久保氏は「地権者やいろんな立場があり、簡単な問題ではない。みんなで決めていくことになる」と、組合員の意見を尊重する意向を示した。また、組合長を選ぶ過程で配備計画は争点にならなかったと説明した。

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