西九州地域の女子中高生の理系進路支援を行う(左から)小川由起子長崎国際大薬学部教授、荒木薫佐賀大ダイバーシティ推進室副室長、安田みどり西九州大健康栄養学部教授=佐賀市の佐賀大

 佐賀大と西九州大、長崎国際大(長崎県佐世保市)の3大学が合同で、女子中高生の理系分野の進路支援に乗り出す。研究者やエンジニアといった業種では依然として女性の割合が低い中、交流会や学校訪問などを通じて将来像をイメージできるロールモデル(手本)を示し、理系分野を専攻する「リケジョ」の増加を図る。

 佐賀大は科学技術振興機構(JST)の支援を受けて2018年度から、「女子中高生の理系進路選択支援プログラム」事業を実施している。理系学部の大学教員の講義や女子大学生らとの交流会などを展開し、2年間で女子中高生約1200人、教員・保護者約160人が参加した。本年度からは西九州大、長崎国際大と連携し、西九州地域を対象に活動するなど取り組みを拡充する。

 政府の19年版男女共同参画白書によると、日本の研究者に占める女性の割合は16・2%にとどまり、国際的に低い水準となっている。理数系科目を好む女子は増えているものの、周囲の女子の進学動向や保護者の意向、先輩や教員ら身近な手本の不在などの環境が影響し、大学で理系分野を専攻する女子の増加に結び付いていない実情がある。

 佐賀大ダイバーシティ推進室の荒木薫副室長は「連携を通じて幅広い中高生らの参加につながる。地域の次世代に対する教育プログラムとして大事に育てていきたい」と話す。西九州大の安田みどり健康栄養学部教授は「進路選択は人生に大きく影響を及ぼすので、理系を考えている中高生の背中を押してあげられる取り組みにしたい」としている。

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