佐賀県有明海漁協の新組合長が決まらなかったことに関し、記者団の質問に答える江頭忠則専務=佐賀市の漁協本所

 佐賀県有明海漁協は、選出を持ち越していた新組合長について、29日に理事会を開いて協議したが、決定には至らなかった。漁協幹部は「今後も協議を続ける」と説明している。次期組合長には、南川副支所の田中浩人運営委員長(58)と東与賀支所の西久保敏運営委員長(63)が意欲を示し、せめぎ合いが続いている模様だ。

 2人を含む理事9人は29日、午前9時半から昼休みを挟んで午後5時過ぎまで協議した。終了後、決定の遅れを記者団に指摘された江頭忠則専務は「速やかに選ぶのが大前提だが、組合長選出は『協議』となっている。全員でどうするか、一生懸命やっているところ」と話した。「投票に持ち込まないのか」という質問には「それも含め、皆さんがどう判断するかだ」と述べるにとどめた。

 漁協の決定プロセスは原則、多数決を採用せず、関係者で納得するまで話し合う仕組みになっている。

 漁協は26日の通常総代会で、任期満了に伴う役員候補の選任議案を可決した。これを受けて理事会を開いたが、2期6年にわたって組合長を務めた徳永重昭氏の後任だけ決まらず、総代会後の理事会でも選出できなかった。

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