佐賀市議会が「待った」をかけた市立体育館の空調設備整備に関しては、議員から「説明や検討が不十分」と、執行部の拙速さを批判する声が上がっていた。

 23日の総務委員会で議員側は提案時期を問題視し「3月当初予算に出すべき事業を、なぜ事前説明もなく提案したのか」とただした。市側は、熱中症対策を以前から求められていた点を強調し「国民スポーツ大会のフェンシング練習会場の内定を得た点も大きい」と答弁したが、議員側の納得は得られなかった。

 コスト比較の資料も説得力を欠いていた。市側は「輻射(ふくしゃ)式の初期投資は従来式の倍の1億2千万円かかるが、ランニングコストが安く、15年で取り戻す」としたが、データは複数の企業から聞き取ったものではなく、1社のカタログから抜粋したものだった。

 輻射式を導入すれば、1階の窓や備え付けのベンチが使えなくなる点に難色を示す意見も出ていた。議員の一人は「卓球やバドミントンにとって風の影響を受けない点はいいが、コートが狭くなり、実施できなくなる競技が出てくる。新型コロナウイルス対策で換気ができない点も心配」と指摘した。

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