「ぼくたちが外に出ることが大切」と話す北古賀雄三さん(左)と峯光希さん=佐賀市の佐賀女子短期大学

 福祉を学ぶ生徒に障害者が日常生活での出来事や思いを語る授業が26日、佐賀市の佐賀女子短期大学であった。脳性まひの障害がある峯光希さん(28)=伊万里市=らが登壇。自らの経験を交え、「外に出て行くことが理解につながる」と話した。

 同短大の福祉とソーシャルケアコースの2年生30人に、年間7回行う「障害の理解」の講義の一環。先天性脳性まひの北古賀雄三さん(36)と峯さんが対話しながら進めた。

 授業の冒頭で、北古賀さんがバスのバリアフリーの現状を知るために、北部九州を回った際のビデオを上映。普通のバスでは乗り降りに時間がかかり、「すみませんと謝ることが多かった。周囲に迷惑を掛けていると思って…」と振り返った。

 お酒が好きという峯さんは「多目的トイレがある飲み屋さんはなかなかなく、気軽に二次会に行けない」と打ち明けた。北古賀さんと峯さんは「店に行くと“障害者が来た”と身構えられることも多い。社会に求めるのではなく、もっと僕たちが外に出て行くことが大事」と声をそろえた。

 授業を聞いたゴンバルパさん(25)=ネパール出身=は「佐賀でノンステップバスが増えたのは、障害者の人たちが外に出て活動してきたから。私の国ネパールでは、障害者が地域で暮らす場合、なかなか介助してもらえない人もいる。国の福祉制度の違いも感じた」と語った。

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