田植えを終えたばかりの田んぼに除草剤を散布する無人ボート=三養基郡上峰町九丁分地区

 三養基郡上峰町のJAさが東部上峰直播研究会(吉富隆会長、7人)は22日、同町内の水田で、自作の無人ボートを用いて除草剤を散布した。散布の省力化やスピードアップが期待でき、同会は「農家の高齢化が進んでいることもあり、ボートを使うことで農作業の負担を減らしたい」としている。

 ボートは同会員の高島一二三さん(69)が約3カ月かけて製作し、長さ1メートル、幅50センチ。ボディーボード用の板に、草刈り機用26ccエンジンや市販の噴霧器、アルミサッシを改造した自作の金属フレームなどを搭載している。プロペラで推進し、ラジコン用のコントローラーで操縦する。製作費は約12万円という。

 同町九丁分地区にある田んぼで実施した除草剤散布では、田植えしたばかりの水面にボートを浮かべ、高島さんの操縦で縦横に走らせた。ボート後部から除草剤が散布され、田んぼの水と混ざり合っていた。高島さんによると、これまでの人力散布では1千平方メートルの田んぼに散布するのに約20分かかっていたが、ボートを使えば1分足らずで終わるという。

 高島さんは「ボートを使えば、田んぼに入らなくてよく、時間もかからないので高齢者でも作業できる」と自信を見せる。吉富会長は「2台目、3台目と作っていきたい」と意欲を見せた。(瀬戸健太郎)

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