佐賀県などを視察し、災害対応の面で「在来線は改善の余地がある」との見解を示した赤羽国交相=東京・霞が関の国交省

 九州新幹線長崎ルートや在来線の関連施設を佐賀県などで視察した赤羽一嘉国土交通相は、26日の閣議後会見で「新幹線は災害に強い。防災減災の観点からも在来線は改善の余地がある」と述べ、フル規格新幹線の利点を強調した。佐賀県に提案している複数の整備方式に対応する環境影響評価(アセスメント)実施案について、「幅広い協議」の場で理解を求めていく姿勢も示した。

 赤羽氏は、整備方式の見直しが論議されている長崎ルート新鳥栖―武雄温泉間のうち、佐賀駅から武雄温泉駅までの在来線特急に乗車した。「水田の中を走っているような路線で、川の水があふれると、鉄道が不通になるのではと大変心配」と感想を述べた。新幹線駅にもなる武雄温泉駅に関しては「高架化が進んでいて心配はなかった」とした。

 佐賀県と国交省の協議については「対立するための協議ではない」と話し、「国交省の真意をよく理解していただきたい」と、アセス案への同意を求めていく姿勢を示した。その上で「20年、30年先の佐賀県のみならず、九州全体、西日本全体の発展につながるような整備新幹線ネットワークの決断を期待している」と強調した。

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