2年連続で赤字決算になったことを報告した松浦鉄道の今里晴樹社長(奥中央)=佐世保市

 伊万里市、西松浦郡有田町などを運行する第三セクター松浦鉄道(本社・佐世保市)は26日、株主総会を開き、2019年度の収支が赤字になったと報告した。赤字は2年連続。新型コロナウイルスの影響で3月の乗客数が前年同月比で27%減少したことが響いた。

 19年度の乗客数は277万3千人で、開業から32年間で最少になった。前年度と比べると6万8千人減少し、3月だけで5万6千人減った。

 松浦鉄道によると、4月の乗客数も前年同月比で48%、5月は39%減少しており、20年度の収支はさらに厳しくなる見込み。業績の悪化を受け、常勤役員の報酬削減を決めた。

 19年度の営業収益は前年度比3・3%減の7億5861万円、営業費用は5・0%減の8億5588万円。当期利益は1151万円の赤字になった。国と沿線自治体からの補助金は計3億8926万円。

 総会後、今里晴樹社長(63)は「乗客数に回復の兆しはあるものの、厳しい状況は続くだろう。先行きが見通せない中、公共交通の役割を地道に果たすことに力を注いでいきたい」と話した。

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