有田工高デザイン科の生徒6人の図案が採用された有田焼のおきあがりこぼし

出来上がった「アリコおきあがりこぼし」を手にする(左から)下平慎翔さん、前田悠花さん、湯村明さん、舘林愛莉さん、浅田りなさん、川内稜夏さん=有田町の有田工高

 有田焼のおきあがりこぼしのデザインを有田町の有田工高(津川久博校長)の生徒が手掛けた。カエル、疫病退散に御利益があるとされる妖怪アマビエなどデザイン科の6人の図案が採用された。倒れない特徴から新型コロナウイルスに負けないとの願いを込め、商品化される。

 町内の陶磁器販売会社「陶楽」が企画。原口隆社長(69)が「コロナ禍で苦境にあえぐ焼き物業界や町を元気づけたい」と同校に依頼した。「我不倒」の文字を入れればデザインは自由で、生徒たちが休校中に取り組んでいた。98人が応募、窯業・観光関係者らが審査し、6作品が選ばれた。

 カエルは2作品。2年の下平慎翔(まなと)さんは、「我不倒」の文字を前面に柔和な表情に描いた。1年の川内稜夏(りょうか)さんは「幸せになってほしいと、幸福の象徴のカエルにした」。アマビエも2作品で、いずれも1年生。前田悠花さんは目がぱっちりでうろこをカラフルに、湯村明(めい)さんは髪にオレンジや赤系などの数色を使い、動きを出した。

 3年の舘林愛莉さんは「倒れてはいけない相撲と結び付けた」と力士を、2年の浅田りなさんは「有田焼らしい白磁を生かした」というアザラシを表現した。

 デザインは高さ6・5センチのおきあがりこぼしに転写し、焼成。全員、作品の商品化は初めてで、18日に実物と対面して「思っていた以上の完成度」「立体になると感動」と笑顔を見せた。

 有田工高にちなみ「アリコおきあがりこぼし」と名付けた。1個税込み2020円、桐箱入り同2300円。同町の有田館(電話0955・41・1300)で予約販売している。7月上旬には陶楽がネット販売を予定。

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